屋根葺き替え見積の項目、見積の見方

屋根葺き替え、屋根工事の見積書の項目、考え方;

もしご自分の屋根を葺き替える時に、屋根屋さんから見積を取ります。 しかし、合計金額だけで決める方は、この先この文章を読んで頂いても得るものは何もありません。 しかし、相見積を取ってできるだけ安く、良い工事、葺き替えをしたいのなら、目を皿のように精読してください。



屋根葺き替えの見積は、その屋根屋さんが何をしようとしているか、丁寧な業者さんか、どのように儲けを出そうとしているのか? 悪徳の会社か? 悪徳ではないが良くないやねやかが、良く見えてきますまずは、屋根葺き替えの基本である、工事項目と、大凡の相場をご紹介します。 相場を知らないと、見積の裏が見えません。 言わば相場を知ることは、良い屋根工事を成功させる第1歩と思ってください。



■葺き替えの場合の基本工事工程

屋根の張替え、葺き替え工事の工程は、細かいものを除けば、非常に単純なものです。その工事が簡単と言う意味ではないですが・・・


ケース1:既存の屋根材を残し、重ね葺きで新たな材料を施工する葺き替え工事


ケース2:既存の屋根材を撤去して、新たな材料を新設する葺き替え工事


ケース1:既存の屋根材を残し、重ね葺きで新たな材料を施工する葺き替え工事項目:


ケース2:既存の屋根材を撤去して、新たな材料を新設する葺き替え工事項目



■既存仕上材の撤去&廃材処理費用;

仕上材とは、コロニアル、カラーベスト、スレート、瓦、トタンなどの一番上にある材料を撤去費用廃材処理費用になります。仕上材は産業廃棄物なので、撤去したら専門の処理業者に渡し処分してもらわなければなりません。

下地材の施工;

屋根の一番下にある下地材の工事は、コンパネと言う合板を使う場合が多いですが、これは、   一般に新築の時屋根の骨組みである垂木に釘で固定します。 カバー工法の場合はそのままの   場合が多いです。 雨漏りがあって、ゆるくなる、ぷかぷかするなどの症状があったら、交換か   重ねてコンパネを施工します。 この下地材の施工相場は、ほぼ一定で、\ 2,000/平米ぐらい   です。(野地板という屋根屋さんもいますが、本来は野地板は違う材質ですで、今はあまり使用   しません。昔の材料、やり方になります。)


防水材シートの施工;

葺き替えで実は一番重要な工程が、ルーフィングです。施工費用もそんなに高価ではないので   あまり重要性を認識されないのですが、雨漏りを実質的に防いでいるのはルーフィングです。   施工相場は、普及品(通常品)で \600/㎡ ~\ 800/㎡ 程度。その寿命は、20年ぐらいとさ   れています。 (メーカーの保証ではありません)


仕上材本体の施工;

  ガルバリウム鋼板、コロニアル、カラーベスト、瓦、トタンなど屋根の一番上にある材料の本体   施工費になります。 最も良く吟味され、工程中では、最も費用のかかる工事項目です。   そして、最も種類が多く選ぶのに苦労する項目です。瓦にするのか、スレートにするのか?   ガルバリウム鋼板のような金属にするのか? 思案が尽きない材料です。ガルバリウム鋼板で   の葺き替え工事相場は、汎用品での相場は、次のグラフを参照してください



ガルバリウム鋼板相場価格グラフ

2011年の実際、私が見た見積、提携業者さん、相見、Webからの参照を元に、出したガルバリウム鋼板の本体施工費用グラフです。カバー工法でのガルバリウム本体施工価格だけを52件ほど調査してグラフ化しました。これを見ると、\ 5,000/㎡ ~\ 6,,000/㎡に価格が集まっているのが、理解できると思います。ここらへんが、ガルバリウム鋼板の相場と思います。

ガルバリウム本体の施工価格が、¥7,500以上するのは、普及品では少し高いと思います。安い方で平米あたり 3,500円 4,000円は、古い在庫の製品を使用した例だったと記憶しています。またガルバリウム鋼板もいろいろあって、材料によっては価格の低いものもあります。(断熱材なし、色の選択の幅がなかったりします:補足)見積を貰うとき、ガルバリウム鋼板のメーカーと製品を指定するのも知恵と思います。同じ製品なので比較し易いです

その他の屋根部品の施工;

仕上げ材の本体が終わったら、屋根の端部分の工事があります。細かく注目されないですが雨を確実に雨樋に導く部品などです。 その端処理は、けらば、軒先、棟部分(大棟、下り棟)があり、屋根の形状によって各々やったり、やらなかったりします。各々の施工価格は、ガルバリウム鋼板での施工費用になりますが、棟部分で \ 5,000/m 前後、軒先の雨水を確実に雨樋へ導く、軒先唐草が \ 3,000/m ぐらい、けらばの水押え; \ 4,000/mぐらいが、妥当な費用と思います。

追加;(仮)足場設置解体の費用;

足場は屋根の勾配が急な場合、2階建てで危険な場合は、仮設足場設置工事は必要な項目です。この施工費用の相場は、足場は、面積で請求されます。\ 1,000/㎡あたりが相場で\ 1,000を超えている見積は高い価格です。

参考;2F、100㎡の方形屋根で足場は、240㎡必要で、約 24万円。モデルを作って、その価格を出してみました。

屋根葺き替えの具体的見積書ではどう書かれるのか?

家のサンプル、スレートをガルバへ

スレートをガルバリウム鋼板で重ね葺き


見積例;

コロニアルをガルバリウム鋼板での重ね葺き工事


屋根屋さんによってはこれと違う見積項目で、書き方が違う場合が多いです。この業界では決まった書式というのがなく、屋根屋さんによってバラバラです。相見積を比較するのでしたら、お客様が比較し易いように、見積の項目を上記のように指定して、書いてもらっても良いのではないでしょうか?

特に屋根材の材料費用と施工費用とを分けて書いたり、仕上材の本体以外の部品費用を、だらだらと全部書いても、お客様は屋根の専門家ではないので、部品ひとつひとつの名前や単価を言われても分からないと思いますので、それらはその他の部品施工費用としてまとめて書いてもらうことをお奨めします

もしそれらの部品の明細が欲しかったら、別紙に内訳書を書いて貰ってください。その方がかなり分かりやすいと思います。全体の価格が一番重要ですが、仕上材を変えて相見積をもらったり、ルーフィングの製品をかえたりして、比較したい場合は尚さらこの書式で比較したいです。 屋根葺き替えの知恵です。

さらに具体的な金額の入った見積例を仕上げ材ごと、工事工程ごとに書いたものをお知らせします。

ケース1:既存の屋根材を残し、重ね葺きで新たな材料を施工


ケース2:既存の屋根材を撤去して、新たな材料を新設する葺き替え


悪徳業者の実際の見積;実際の見積でのどこがどう高いのか解説

どこが高いのか? どこがおかしいのか? どうお客様を騙しているかをお勉強します。

下の屋根張り替え工事の見積は、実際お客様が、業者(訪問業者、新●●●ウス)からもらった見積書です。屋根面積100㎡前後、スレート屋根を金属材料にてカバー工法(重ね葺き)をやる見積です。どうでしょうか? 妥当な金額でしょうか?

悪徳業者の見積例

まず、この葺き替えの概算相場を出します。お客様の屋根は、切妻と寄棟の混合屋根、谷部分があります。築25年、色褪せ、ヒビ、欠けもところどころあり、葺き替えの時期ではありました。

お助け隊の相場観価格

■見積のどこがどう高いかの解説;

相場の概算合計は、消費税を入れても(当時5%) \ 1,730,000- 程度です。 (もらった見積に合わせるため、足場、雪止め、雨樋全交換、コンパネの新設も含めました) ここでは、見積の見方、高い価格のからくりをお勉強する目的なので、いろいろお勉強するところ満載の大手リフォーム会社、新●●●ウスの解説をしたいと思います。

まず、いきなりサービスと称して価格なしの項目が沢山あります。 屋根足場、雪止め、雨樋は全部無料で工事することになっています。 はじめから大幅な値引きをする?何故?まともな屋根屋はしないです。

何故いきなりサービスがあるのですか?サービス分は、何と、\484,000 もあります。何かおかしいと 「ピン」 ときてください。サービス部分を見積に含めると、合計は 約370万円です。まず、ほぼ「ぼったくり」の価格ですが、細かくみると、単価が倍のものが多いです。ガルバリウム鋼板本体は「稜線横葺きST」、遮熱塗料で表面を塗装していますが、特に特殊で高額な材料ではありません。このレベルのガルバリウム鋼板の施工相場は、材料+施工費用で ¥5,000/㎡程度です。それが、大手の会社ですから、会社経費、営業経費も相当高いと思いますが、¥9,500/㎡ です。このガルバリウム「稜線横葺きST」の本体施工だけで、¥1,230,000 -。全体の金額の38%にもなります。

野地板(コンパネ)、防水シート(防水材)、棟包、雨押・水切り、軒先けらば役物などすべて、相場の約2倍の単価になっています。 目立たないように全ての見積項目で、倍か倍近くになっています。 また、屋根の面積も、お客様は、100平米ぐらいと言っているのに、30%近く多い、125平米。これも、変だなと思って、お客様に家の図面を送ってもらい、詳しく屋根面積を調べたところ、98平米でした。屋根は切妻+寄棟ですが、屋根部材の10%のロスを考えても、107平米ちょっとです。125平米は、鯖を読みすぎています。このように、悪徳業者は、値段ばかりではなく、屋根の面積も誤魔化しますので、相場ばかりではなく、屋根の面積もご自分で、確認できるようにしたいものです。 決して屋根屋の見積を鵜呑みにするのではなく、相見積を取るとか、自分で見積をチェックする知識と見識を持たないと、いたずらに高い工事をやらせられることになります。気をつけてください。

特に訪問業者は、ほとんどが、このような手口でお客様の懐を狙っています。 そしてこの営業は契約1件に対して、30%から40%程の歩合を手にいれます。 実際に工事を請け負う屋根屋は、この会社ではなく、リフォーム会社の契約業者です。 ここでも実際の工事を安く叩いて儲けを出します この工事を仮に契約するとすると、各人の取り分は、次のようになると思われます。(私の思惑ですが・・・)

● 営業マンに渡る金額 370万円 X 30% = 111万円
● 実際の工事屋(相場の70%)の金額で発注; 173万円 X 70% = 121万円
  (元請は、施工価格の詳細を全て把握していますので、施工会社を生かさず殺さずです)
● 元請けの会社の儲け; 370万円 -121万円 -111万円 = 138万円


実際に工事を施工して貰う工事屋には、相場より安い価格で発注するはずですので、施工会社にやる気など起ころうはずもなく、きしんとした工事ができるのか甚だ疑問です。 折角高いお金を出したにもかわらず、一番大事な施工費用にお金が行っていません。 これが訪問販売会社の実態です。 具体的なパーセンテージ、各人の取り分については、正確ではないかもしれませんがシステムとしては、おおよそこんな感じです。 営業は、100万円以上の歩合があるので、値引きなどし放題です。 「細かい値引きでお客を惹きつける」 この手口に乗ってはだめです。



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工事種目:



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